11/24トークイベント報告

御礼

 

11月24日に開催いたしましたトークイベント「福島に学ぶ『東京の備え』、東京に学ぶ『福島のこれから』~行政と共に進める大災害時のペット防災~」は、盛況のうちに無事終了いたしました。ご参加くださった皆様、ご多忙にもかかわらず遠方から駆けつけてくださった出演者の皆様、ご支援・応援くださったすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。

 

参加対象が「動物愛護活動をしている・したいと考えている方、または行政職員」と、ややハードルが高かったにもかかわらず170名(一般参加153名)もの方にご参加いただきました。動物愛護活動に携わっている方、政治家の方、行政機関の職員、獣医師の方、獣医師を目指す学生の皆様なども多数いらっしゃいました。この日に話された内容をそれぞれの活動フィールドに持ち帰り、存分に活かしていただけたら、嬉しい限りです。

当日の内容につきましては、インターネットのYouTubeで動画の配信を行い、また講義録を作成して、当日参加できなかった方にも共有させていただきたいと思います。

 

トークイベントは終了いたしましたが、この日のお話を元にペット防災に関する提言をまとめて、行政に提案して行くという大仕事がこれから待っています。災害に巻き込まれても、人と動物が「家族」であり続けることができる社会を目指して、これからも皆様と一緒に歩んでいきたいと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

「犬と猫と人間と2」"わたしとあなたにできること"プロジェクト

代表 長谷川 潤

講義録

講義録(PDF/545KB)


≪テープ起こしにご協力いただいた皆様≫

岩田克一さん

高桑麻衣子さん

あざみいちろうさん

辰巳しずかさん

阿部由紀江さん

池迫美香さん

トークイベントの様子を動画で配信しています。ぜひご覧になってみてください。

※講義録および動画は、下記の「参考資料」と併せてご覧ください。


11/24トークイベント内容

福島県南相馬市で保護され、放射能のスクリーニングを受ける保護犬。
福島県南相馬市で保護され、放射能のスクリーニングを受ける保護犬。(C)二階堂利枝

トークイベント

福島に学ぶ『東京の備え』

東京に学ぶ『福島のこれから』

~行政と共に進める大災害時のペット防災~

 

災害が起こった時、ペットの身の安全は飼い主自身が守るのが基本です。

でももし、避難した先でペットを受け入れてもらえなかったとしたら…

自宅が避難区域になり、ペットを助けに行けなくなってしまったら…

それは、飼い主さん一人の力では解決することができない問題です。

 

2011年3月11日に発生した東日本大震災と、それに続く東京電力福島第一原子力発電所の事故により大混乱に陥った福島県の動物行政。未曾有の大災害に遭遇した行政の現場で何が起こっていたのかを知ることをきっかけにして、今後ふたたび起こりうるであろう大災害に対応するために、市民と行政がどのように協力していくべきかを考えるイベントです。

 

主催:「犬と猫と人間と2」“わたしとあなたにできること”プロジェクト

協力:一般財団法人動物環境・福祉協会Eva / 特定非営利活動法人SORAアニマルシェルター

開催趣旨

2011年3月11日に発生した東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福島県庁で動物管理・愛護を担当する「食品衛生課」は大混乱に陥りました。放射能による食品汚染への対応に追われる中、福島県獣医師会などと一緒に立ち上げた「福島県動物救護本部」の事務局として、警戒区域に取り残された動物たちの救護要請などにも応えなければなりませんでした。

一方で、近いうちにM7クラスの首都直下型地震の発生が予想される東京都では、ペット防災について既にさまざまな取り組みがなされています。中でも新宿区は、2003年9月に東京都獣医師会新宿支部と「災害時における動物救護活動に関する協定」を結び、またいち早く「学校避難所 動物救護マニュアル」を作成するなど、ペット防災における市民協働が進んでいます。

 

前例のない大災害に直面し、今も「起こり続けている」被災動物問題に苦悩する福島。そして、これから起こるであろう大災害に向けて備えを進める東京。双方の経験と知恵を出合わせ、化学反応を起こさせることにより、新しい「ペット防災のあり方」を生み出したいと考えています。

 

「犬と猫と人間と2」“わたしとあなたにできること”プロジェクト

代表 長谷川 潤

開催概要

■日時

20141124日(月/祝)12:30-15:30

※イベント終了後15:30-16:15はフリーの交流タイム 

11:30からロビーにて被災動物保護団体等のパネル展や物販を行います


■会場

新宿区立 新宿文化センター 小ホール

(新宿区新宿6-14-1/新宿駅東口 徒歩15分/東新宿駅 徒歩5分)

アクセス

 

■出演者

・藤谷玉郎さん(元・福島県食品衛生課 被災動物担当)

・二階堂利枝さん(NPO法人SORAアニマルシェルター 代表理事)

・高木優治さん(元・新宿区保健所衛生課管理係)

・宍戸大裕さん(映像作家/「犬と猫と人間と2 動物たちの大震災」監督)

・渡辺眞子さん(作家/東京都動物愛護推進員)

[特別ゲスト]

・杉本彩さん(女優/一般財団法人動物環境・福祉協会Eva 理事長)

※出演者の詳細はこちら

 

■参加者

定員:200

対象:動物愛護活動をしている・したいと考えている方、または行政職員

《参加者の皆さまと一緒に実現したいこと》

●行政の内情を理解し、行政への有効なアプローチの仕方を考えていただき、行政と民間団体の協働を促進する。

●ペット防災、動物救護への関心を高めてもらい、これらに関する具体的な活動への参画を促進する。

●いまだに継続している福島の被災動物問題について理解を深めてもらい、課題解決に向けた知恵を出し合う。

 

■参加費

1000円(当日会場でお支払いいただきます)

 

■申し込み

WEB入力フォームからお申込みください。

※お申し込みの前に、必ず開催主旨イベント内容をお読みください。

プログラム

津波で怪我をした犬のレスキュー
(C)二階堂利枝

(1) 挨拶・イベントの主旨説明(長谷川/5分)

(2) 福島原発事故被災動物問題の要点(長谷川/15分)

(3) [第一部] 基調講演(60分)

 ①「東日本大震災と行政(藤谷玉郎さん/20分)

 ②「東日本大震災・原発事故のレスキュー活動からシェルター設立へ」(二階堂利枝さん/20分)

 ③「災害時のペット防災対策を考える」(高木優治さん/20分)

 

(10分休憩)

 

(4) [第二部] パネルディスカッション(90分)

 ・行政(福島県)は、何ができて、何ができなかったのか?

 ・福島に学ぶ『東京の備え』、東京に学ぶ『福島のこれから』

 ・行政への提言について

《パネリスト》

 宍戸大裕さん/高木優治さん/二階堂利枝さん/藤谷玉郎さん/渡辺眞子さん/杉本彩さん
(進行:長谷川潤)

 

※パネルディスカッションの内容および、皆様からいただいたご提案を元に、福島県と東京都それぞれに対して「(仮)災害時の動物救護に関する提言書」を作成し、提出することを目指したいと思います。動物救護活動に関わっている方に積極的に呼びかけて来場していただき、パネルディスカッションに客席からも参加できる仕組みを考えたいと思います。

参考資料

◆パンフレット ※当日配布資料

 

◆原発事故避難指示区域の現在の状況(川内村WEBサイトより)

※川内村のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆震災当時の福島県「災害時における動物(ペット)の救助マニュアル」

※地球生物会議ALIVE様のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆福島県被災ペット飼育状況調査プロジェクト_調査結果(抜粋) ※当日配布資料

 

◆警戒区域内における保護活動の結果について(福島県)

※福島県のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆警戒区域等における被災ペット救護活動(環境省)

※環境省のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆緊急時動物救護取り組み体制のあり方(日本獣医師会)

※日本獣医師会のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆災害時におけるペットの救護対策ガイドライン(環境省)

※環境省のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆いざという時に災害からペットを守るために(新宿区)

※「人と猫との調和のとれたまちづくり連絡協議会」様のWEBサイトにリンクさせていただいています。

 

◆新宿区学校避難所 動物救護マニュアル

※「人と猫との調和のとれたまちづくり連絡協議会」様のWEBサイトにリンクさせていただいています。

【マニュアルP.9に掲載されている各種資料】

 1 動物救護用資材一覧表 資料1

 2 動物救護活動報告(要請) 様式1

 3 保護動物受付簿 様式2

 4 動物施療カルテ 様式3

 5 保護動物台帳 様式4

 6 保護動物調査表 様式5

 7 保護動物診療記録簿 様式6

 8 保護動物移動記録簿 様式7

 9 失踪動物の捜査依頼受付簿 様式8

 10 ボランティア申込書・登録用紙 様式9

 11 避難所ペット登録カード 様式10(飼い主同行動物用)

 12 動物保護記録カード 様式11(飼い主同行動物用)

 

◆災害時の動物救護に関する提言書 ※当日配布資料

 

(以上)